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半分みかん

畑から持ってきたオレンジが残りあと1つになりました。
かなり大きく、私と娘で食べても三分の一ほど残ったので、後でまた食べようと棚にしまっておきました。
その時、うーんと昔のことを思い出しました。

私が4歳くらいの頃。母方の祖父母の家が実家に近く、よく遊びに行っていました。
冬だと、みかんがよくおいてありました。
祖母はちょっとだけみかんをたべる癖があったのか・・?今考えるとそのへんはナゾなのですが、
なぜか、かなりの確率で、みかんの半分だけが茶箪笥に入っていました。

そして、なぜか、私はその残りのみかんを食べるのがとっても好きだったのです~!

空気に触れているところだけが乾燥してパリっとしていて、
茶箪笥の匂いがほのかに(いや、プンプンだったか?)香る半ペタみかん・・。
酸っぱさが気にならないような美味しさでした。

で、自分の家にも新しいカップボードを買ったので、わざわざ半分だけのみかんを入れて
乾いたころに食べてみました。
でも、全然おいしくなかったんです。
すごーくガッカリした記憶があります。

今考えると、茶箪笥に入っていたみかんもそんなに美味しいもんじゃなかったのでは、と思うのですが。

その茶箪笥には、私が幼稚園でもらった漫画のシールが貼ってあります。
もらったその日に、どこかに貼りたくて
「おばあちゃん、ここに貼ってもいい?」ときいて貼ったものです。よく覚えています。

それからずーーっとずーーっと月日が流れてから、
その茶箪笥は祖母が欲しくて買った、かなりお気に入りの品だったと母からききました。
そんな大事なものに漫画のシール・・。
私だったら、「ヤ・メ・テーー!!こっちのダンボールにでも貼ってちょうだい!」て言いそう。

祖母の気合いの入った茶箪笥に入れたみかんだったから、マジックで美味しく感じたのかな。

残りのオレンジを見ながら、フとそんなことを考えました。
by msbrick | 2014-03-09 22:41 | 日記
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